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お知らせ

薬剤師:犬飼の相談記録 ガン

今から、約20年ほど前の10月のことです

50代の男性から80代のお母さんの胃ガンの相談を受けました

入院中で、先日病院の先生から余命の宣告を受けた

日に日に食欲も落ちてきて見ていられない

先生からは、病院からの薬以外に薬局でサプリメントとか買って

飲ませても構わないと言われたそうで来局されました

息子さんからは、「新年を自宅で迎えさせてやりたい」とのことでした

当時の僕の知識は今のように、PNI(予後栄養指数)を計算したりだとか

CRPとアルブミンのバランスを見たりなど知識がなく

とにかく白血球の値を見て、身体を冷やさない免疫力を上げるように考えていました

なので、これを飲んでいれば他は何をしてもかまわないのではなく

「バナナやミカンは、身体が冷えるから食べないように」

「お菓子などの甘い物や牛乳は控えるよう」

「必ずお湯割りで飲んで下さい」などお願いしていました

10日ごと息子さんが来局されていましたので

事細かにお母さんの様子を伺う事ができました

飲み始めて3日目あたりから食欲が出てきて

それ以降「あれが食べたい。これが食べたい」と言うようになった

今日は、気分が良いみたいで一緒に屋上に行く事ができたなど

この時感じたことは、やっぱり口から物が入る様になると体力が見違えるということです

そして、12月31日の夕方に本人からお電話を頂きました

「何年かぶりに子ども、孫がみんな集まって大晦日・新年を迎えることができる

こんなにうれしいことはない、ありがとうございます」とのことでした

歳の瀬に本当にうれしい電話で、今でもあの声と気持ちは忘れていません

その後、10日おきに息子さんが来店され

「今度は、桜が見たい」と言っているなど話されて行かれました

この時感じたことは、目的・目標を持つことがいかに大切か教わりました

そして、夏息子さんから最後は苦しまずに済んだとの報告でした

それから、多くの方のガンのご相談があり、現在も2名の相談を受けています

今だったらラドンを使ったり、数値ももっと詳しく見れてお話しできるのにと

今でも何回も思い起こす患者さんです

島内店:薬剤師 犬飼