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お知らせ

本店における相談例(便秘)85才男性

「最近、便秘気味で残便感があるのでなんとかしたい」と言うことで来店されました。
食事の状況を聞いてみると、
朝食・・・ごはんと少々のおかず
昼食・・・少々のごはんまたはパンなど
夕食・・・ごはんとおかずを数種類(晩酌はしない)

パン食がメインの方だと、どうしても食物繊維が不足するために便秘になりやすくなりますが、
この方の場合は、食事の内容を聞いてみても便秘の原因となるものはなさそうでした。
特に、身体を冷やす食べ物を多く摂っている形跡はありませんでした。

食事の量は、やはり食べる量が少なくなっている様子でした。食事の内容が問題なくても、最終的に量が少なくなってくると、どうしても便秘になってしまいます。

さらに、お身体のことを聞いてみると・・・

15年前に大腸がんの手術、その後、転移が見つかり胃と膵臓を切除されていました。
手術により、腸の働きが弱くなっていることと、食事量の減少の原因は胃の切除にあったようです。

これらの事から、

第一目標として、まず便の量を増やすために、
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランス良く含まれたバイオリンクを使用します。
バイオリンクは、粒と顆粒に分かれますが、胃腸の負担を軽くするために、「バイオリンク顆粒」を用います。

また、腸内細菌の環境を整えるために、「新グロスキュー整腸薬」を使用します。
善玉菌の死骸は、便の固形成分の3分の1を占めています。腸内環境が整い、善玉菌が増えてくると、便の固形成分が増えて便のかさを増やすことができるのです。

食事面では、便を硬くしないために、柔らかい野菜(煮物に入っている箸で割る事ができる大根や人参など)を主に摂ることがオススメです。
 繊維質の強すぎる野菜は、かえって便を硬くしてしまいます。

まず、現時点では、便の材料となるものが不足している段階なので、腸内環境を整えるとともに便のかさを増やすことを第一段階の目標として、「バイオリンク顆粒」と「新グロスキュー整腸薬」を服用して頂いております。

本店薬剤師 西郷